案件登録フォームの各欄に、何をどう書けばよいかをまとめました。フォームと並べて開きながら使ってください。書けない欄は空のままで構いません。段組は「最初に全部を決めない」ための仕組みなので、決まっていないことを決まっていないまま書くのが正解です。

この先の例は、一つの架空の案件(建材商社の問い合わせメール整理)で通しています。

1. 案件の内容(原文・非公開)

ここに書いた内容はそのままでは公開されません。AIが社名や固有名を落とした「一段目の要約」を作り、あなたが確認してから公開します。だから、社内の言葉のまま、具体的に書いて構いません。

案件のタイトル(仮でよい)

後で変えられます。「AIで何かしたい」より、困りごとが一語入っている方が専門家の目に留まります。

例:問い合わせメールの仕分けと転記をなくしたい

現状の困りごと

いま何に時間や手間がかかっているか。数字があれば入れてください(件数、時間、人数)。原因の分析は要りません。

例:Webフォームからの問い合わせが月200件ほど届く。営業2名が毎朝メールを読んで、見積依頼・資料請求・営業電話の3種類に分け、見積依頼だけを管理表に手で転記している。1日30分×2人。転記ミスで見積が漏れたことが2回ある。

求めていること

結果として何が起きていてほしいか。手段(ツール名やAIの種類)は書かなくてよく、書いても構いません。

例:朝、管理表を開いたら見積依頼が種類別に入っていて、営業は読む作業をせずに返信から始められる状態にしたい。営業電話は自動で除外したい。

現場の状況

相手が前提として知るべきこと。使っているツール、担当者の人数とITへの慣れ、制約(社内規定、予算の時期、繁忙期)など。

例:メールはGoogle Workspace。管理表はGoogleスプレッドシート。営業はスマホでメールを見ることが多い。個人情報を外部サービスに出すのは総務の確認が要る。

固有情報メモ

要約から落としてほしい固有名を列挙します。社名、製品名、取引先名、人名、拠点名。ここに書いたものは要約に出ません。

例:株式会社○○、製品名△△、取引先の□□工業、担当の山田

業種・規模感

業種は一番近いもの。規模感は案件全体の予算の目安で、決まっていなければ「段ごとに異なる」を選んでください。専門家はこれを見て、自分が入れる案件かを判断します。

2. 詳細として開示する情報

専門家から閲覧申請があり、あなたが承認した人にだけ見せる情報です。公開される要約とは別枠なので、社名や具体的な数字を出せます。

開示する会社情報

例:株式会社○○(建材商社、東京都港区、従業員35名)。担当は営業推進の山田。

開示する詳細

原文に書ききれなかった補足、参考資料の場所、これまで試したこと、避けたいこと。

例:以前、メールの自動振り分けルールを作ったが、件名が不定形で使えなかった。問い合わせメールのサンプルは承認後に10件ほど共有できる。

3. 段の構成

一段目は無償で、専門家が「何ができそうか」を言葉にする段です。二段目からは段ごとに成果物と価格を決めます。最初は二段目だけで構いません。段は公開後にマイページから何段でも足せます。

一段目(無償):段の名前と成果物

専門家に何を返してほしいかを書きます。「提案」「相談」「整理」のような短い言葉で十分です。

例:段の名前「分類の方法の提案」/成果物「メール分類の方式案と、二段目で作るものの範囲を一枚に」

二段目以降:段の名前と成果物

段の名前は動詞で終わる短い言葉、成果物は「受け取ったときに完了と判断できるもの」を書きます。「システム一式」のような大きな塊より、「動く試作」「手順書」「設定済みの管理表」のように受け取り方が分かる形が、専門家も見積もりやすく、あなたも承認しやすくなります。

例:二段目「分類ルールの試作」/成果物「過去メール100件で分類精度を確認した試作と、結果の一覧」

三段目「本番の設定と手順書」/成果物「実際の受信箱で動く設定と、営業向けの1ページ手順書」

四段目「1か月の運用と調整」/成果物「運用中の修正と、月末の精度レポート」

価格の決め方

  • 固定額:この段にいくら払うかをいま決める。内容が具体的な段に向きます
  • 前段完了時に見積確定:前の段の成果を見てから価格を決める。先が読めない段に向きます。「決められないから見積確定」を選ぶのは正しい使い方です

金額は税抜で、その段の成果物に対する額です。相場が分からなければ、規模感の欄の目安(小:〜30万円、中:30〜100万円)から段の重さで割ってください。

相手の選び方

  • 指名:前の段を担当した専門家にそのまま頼む。もっとも自然な選び方です
  • コンペ:複数の専門家から提案を受けて選ぶ。段の内容が大きいときに
  • 入札:条件を示して価格で選ぶ。成果物が明確に定義できる段だけに

迷ったら「指名」で構いません。段ごとに変えられます。

4. すでに一緒に進めている専門家がいる場合

段組の外で始まっている仕事をそのまま持ち込む欄です。チェックを入れて相手の専門家コード(相手の公開プロフィールのURL末尾)かメールアドレスを入れると、案件は棚に出ず非公開で始まり、一段目が相手への指名になります。相手が未登録なら、案件は非公開の下書きとして残り、相手の登録後に指名できます。

5. 登録の後に起きること

  • AIが一段目の要約を作ります(社名・固有名は落とします)
  • マイページで要約を確認し、「公開する」を押すと企業の棚に並びます。要約は手で直せます
  • 専門家から閲覧申請が届いたら、プロフィールと実績を見て承認・不承認を選びます
  • 承認した専門家に一段目の成果(無償)が届き、そこから二段目へ進むかを決めます
  • 成果を承認するたびに、契約書が自動で残り、次の段を置けます

対価の支払い:段の成果を承認すると、専門家が請求書を発行します。支払いは基本契約第6条の定め(請求書受領月の翌月末までに、専門家の口座へ振込。振込手数料は企業負担)です。段組は支払いを仲介せず、手数料も取りません。

初めての案件は、運営が内容を一度確認してから公開されます(通常1営業日以内)。二件目からは自動です。

分野の選び方

案件登録の「分野」で、誰に頼みたいかを選びます。AIコンサル(業務の課題をAIで片付ける)、AI動画作成、AI音楽作成、インフルエンサー(SNS・動画・ブログでの発信)、専門家(士業・デザイン・開発・業務改善など)。迷ったら、成果物が何かで決めます。動画が成果物ならAI動画、投稿ならインフルエンサー、書類や仕組みなら専門家。

インフルエンサーに頼むときは、投稿に「PR」表示が付くこと、投稿の権利は本人に残り店側の二次利用の範囲を段で決めることが前提です。AI動画・AI音楽では、使う生成AIの商用利用可否と、実在の人物や他者の作品に似せないことを一段目で確認します。

成果物を受け取るとき

  • 添付された成果物は、段組の中からダウンロードできる。承認した時点の内容が固定されるので、保存は任意
  • 外部リンクで届いた成果物は、承認する前に必ず手元に保存する(承認画面でチェックを求めます)。リンクは専門家が1年間維持しますが、その後は保証されません
  • ハッシュ値が書かれています。受け取ったファイルと一致するかを確かめたい場合は、同じコマンドで出して見比べる

相見積の一段目(複数の専門家に同じ一段目を指名する)

  • 一段目の専門家を指名した後、関心を示した別の専門家をもう一度「指名」すると、同じ一段目が相見積として置かれます(3人まで)
  • 各専門家が受けると、無償の一段目は自動で発注済みになり、成果が届きます。マイページの「相見積の一段目」に状況が出ます
  • 届いた成果を見比べて一つを承認すると、他は返却になります。返却した専門家の案は、自分で実施したり第三者に渡したりできません
  • 一段目が有償(構想書など)のときは、全員分を支払います
  • 二段目は、選んだ専門家を指名して進めます

定期の段を受けたとき

専門家が「定期(毎月)」の段を提案した場合、あなたが段を承認するたびに、同じ内容・同じ価格の翌月分が置かれます。発注するまでは始まりません。続けるかどうかは毎月あなたが選び、止めるときはマイページの「定期の段」から。止めた後の段に義務はありません。

6. 補助金を使うとき

案件登録の「補助金との対応」で使う予定の制度を選ぶと、二段目以降を「交付決定待ち」にできます。交付決定前に契約・発注すると補助対象外になるので、決定が出てから「発注する」を押してください。その日が契約日になります。段が終わって成果を承認したら、マイページの「書類パック」で契約・納品・検収の記録を一枚に出力でき、実績報告に添付できます。制度の概要は補助金と段組。申請の代行や採択の保証は運営では行いません。

書けない欄があるとき

空のまま登録して構いません。一段目は「決まっていないことを決める」ための無償の段なので、専門家がその欄を埋める提案をしてきます。困りごとの欄だけ、できるだけ具体的に書いてください。それが要約の材料になります。