士業・デザイナー・開発者の方へ:相談と仕事の境目が、見えなかった
私は建材の商社を継いで、税理士、社労士、デザイナー、開発者、マンション管理士、いろいろな専門家の方にお世話になってきました。IT専門家として登録し、受ける側に立った時期もあるので、専門家の方が「そこだけは受けられない」と言う事情は、頭では分かります。そのうえで、困ったことを一つ書きます。
「ちょっと見てもらえますか」から始まる相談が、どこから仕事になるのかが、私には見えませんでした。規則を一度見てもらって、「これは直した方がいい」と言われる。では直してもらおうと思って値段を聞くと、顧問契約が前提だったり、思っていたより大きな額だったりする。逆に「その部分だけ」を頼もうとすると、「そこだけは受けていない」と断られることもありました。
専門家の方の事情は分かります。一部だけ受けると責任の範囲が曖昧になるし、小さい仕事を安く受け続けると成り立たない。私の側も、全部を顧問で頼むほどの規模ではない。結局、相談だけで終わって、お互いに少し気まずくなる。そういうことが何度かありました。
段組では、一段目を「読んで、気になる点を三つ挙げる」のような相談に限っています。二段目からは「改定案」「理事会での説明1回」「ロゴ一式」のように、成果物と値段が段に書かれる。伴走は「月1回×6か月」と回数と期間を決める。相談と仕事の境目が、相手に聞かなくても見えます。
「そこだけ受ける」ことも、段に書けば責任の範囲がはっきりするので、受けやすくなるのではないかと思っています。友人や知人からの頼まれごとは、持ち込み(非公開)で無償の段として記録することもできます。
専門家の方にとって、段組は「どこから仕事かを、相手に言わせない」ための道具です。私のような相談者にとっては、「どこから頼めるかが、聞かなくても分かる」ための道具です。
段の組み方の例は「士業・デザイナー・開発者の方へ」にまとめました。


