AIエージェントを業務に入れるとき、いちばん難しいのは作ることではなかった
段組を、AIの案件から始めました。いま、その中でいちばん大きく扱いたいと思っているのが、AIエージェントの開発です。人の指示を待たずに、読んで、判断して、動くAI。問い合わせに下書きを返す、納期を確かめて日報を作る、見積の下書きを出す。自社でも、少しずつ入れ始めています。
入れてみて分かったのは、作ってもらうことより、「どこまで任せるか」を決めることの方が難しい、ということです。読むだけなら安心できる。下書きを作るところまでなら、まあいい。でも送信や発注まで任せるとなると、間違えたときに誰の責任か、止めるときにどうするか、何をしたかをどう残すか、全部が一度に出てくる。
最初に「全部自動化したい」と言ってしまう気持ちは分かります。私も言いかけました。ただ、動き続けるものを一括で頼むと、権限・責任・費用・止め方の話が、後から全部出てきます。そのときにはもう、作ってもらった後です。
段組では、AIエージェントの一段目を「権限を三段階に分ける」までにしました。読むだけ、下書きと記録、送信と発注。段ごとに一つずつ広げ、各段で人が確認する場面と止め方、行動の記録を成果物として納めてもらう。使うAIサービスと費用の負担者は一段目で決める。認証情報は企業が持ち、作る側は完了後に持たない。
これは、作る側を縛るための規則ではなく、作る側が「全部」と言われたときに、「まず読むだけから」と言えるための型です。頼む側の私にとっても、自分がどこまで任せたかを、記録で確かめられる型です。
段組は、AIの案件から始まった手続きです。AIエージェントは、その手続きがいちばん効く相手だと思っています。だから、いちばん大きく扱います。
段の組み方の例は「AIエージェント開発の方へ」にまとめました。

