研修を頼むとき、最初から全員分を頼まなかった理由

自社でAIの研修を頼んだとき、講師の方に「全員分でいくらですか」と聞きそうになって、やめました。理由は単純で、その方の話し方が、うちの社員に合うかどうか、聞いてみないと分からなかったからです。

代わりに、「まず一回、少人数で試させてもらえますか」とお願いしました。講師の方は少し驚いた顔をして、それから「その方がありがたいです」と言いました。合わない会社に全員向けの研修をするのは、講師にとっても辛いのだそうです。

体験回は合いました。全員向けに進み、三か月後に定着の確認もしてもらいました。あとで困ったのは、研修の資料です。社内で便利に使い回していたら、講師の方から「他社にも同じ資料を使っているので、社外には出さないでほしい」と言われました。資料の権利を、最初に聞いていなかった。録画も同じで、共有していいかどうか、誰も決めていなかった。

段組では、研修・講師の一段目を提案メモ、二段目を体験回にしました。合えば全員向けに進み、合わなければそこで止まる。資料の著作権は講師に残り、利用の範囲(投影のみ・配布・編集可)を段に書く。録画の可否と、効果の測り方(アンケート・確認テスト)も段の成果物にする。定着の伴走は、月1回の相談を段にして置く。

研修や講座をする方にとって、段組は「まず一回」を当たり前にするための道具です。頼む側にとっては、合うかどうかを確かめてから広げるための道具です。

段の組み方の例は「研修・講師の方へ」にまとめました。