友人から無料で頼まれたとき、段組をどう使うか
「ちょっとこれ、頼める?」と知り合いに言われて、断れたことがありません。
ロゴを少し直す。エクセルを見てほしい。規則を読んでくれないか。どれも、頼む側にとっては小さなことで、受ける側にとっても最初は小さい。問題は、小さいまま終わらないことです。
無料の仕事が、いちばん高くつく
有料の仕事は、見積を出した時点で範囲が決まります。無料の仕事には、その瞬間がない。だから「ついでにこれも」が続き、どこで終わりかが分からず、相手の期待と出来上がりがずれていく。気づいたときには、有料の仕事より時間を使っていて、しかも相手は少し不満そうだったりする。
そして、途中で「やっぱりお金を取りたい」とは言い出せない。言い出す入口がないからです。
段組は、無料の仕事にも使える
段組を作ったとき、無料の仕事は想定していませんでした。一段目だけ無償、二段目からは有償、という設計です。ただ、使い始めてすぐに思いました。無料で受けるときこそ、決めてから始めるべきだ、と。
そこで、持ち込みの案件に限って、二段目以降も「無償」を選べるようにしました。持ち込みというのは、すでに相手が決まっている仕事を、非公開のまま段組に入れる使い方です。棚には出ません。二人だけの記録になります。
決めるのは、三つだけ
無料の段でも、成果物を一行で書く。期限を書く。段の外の頼みは、新しい段としてだけ受ける。この三つです。
「ロゴ案を二つ、PNGで、10日以内」。これだけ書いてあれば、三つ目の案を頼まれたときに「それは次の段で」と言える。言いにくければ、言わなくていい。段組の画面が代わりに言ってくれます。
権利と、有償への切り替え
無料で作ったものが、別の用途に使われていた、という話もよく聞きます。段組では、無償の段の成果物の著作権は専門家に残り、相手にはその事業での利用を許諾する形にしました。別の会社で使う、改変する、第三者に渡す、は段に書いた範囲まで。
それから、「次の段から有償にする」というボタンを付けました。押すと、その段が「見積確定」に変わって相手に通知が届く。気まずい切り出しを、手続きが肩代わりします。進めるかどうかは、相手が選びます。
相手が個人でもいい
最初は事業者だけを相手にするつもりでした。ただ、友人からの頼まれごとの多くは、事業ではない個人の頼まれごとです。そこで、個人も「持ち込み」でだけ相手にできるようにしました。棚には出ない。無償なら手続きはそれだけ。有償で受けるときは、特定商取引法の表示を相手に示す。消費者を相手にするのだから、それは当然のことだと思っています。
いま無料で手伝っている相手が一人いれば、それを持ち込むところから始められます。詳しくは「無料で引き受けるときこそ、段組」に書きました。


